Raspberry Pi (Volumio) Music Player のケースづくり
新製品としたRaspberry Pi Music Playerのケースの設計について。
ケースの高さ49mmのタカチ製のOS49-32-43BBを採用しています。タカチさんでは側板とている面を前後のパネルとして使います。タカチさんの設計思想とは違うと思うが、この使い方のほうが多いと思いますが、ただ側板を前後面とすると不便な点もあり、後述する第二の関門となります。
ケース内の高さは41mmあるので、基板タイプのアンプ等でしたら特に問題になることはありません。
1.第一関門
この側板(以後、前・後パネルと表現します)に高さ43mmのLCDを組み込みます。最初はお客様のご要望でした。私も、え~~っ、となりました。お客様は干渉する部分を切り取り、天底板をワッシャで浮かせるというものでした。
前・後パネルには、下駄の歯状に上下にそれぞれリブがあり、この間にLCDの基板を納めます。この間隔(高さ)は37mmしかありません。まずリブとLCDと干渉する部分を強度を落とさない程度に削除します。それでもケース内高さの41mmにしかなりません。あと2mmかせぐ必要があります。で、リブの外側に着く板厚2mmの天底板を各1mm掘り込めば組み付きます。実際は基板と、天底板に絶縁距離が必要ですので1.5mm掘り込みます。
ということで、部分的ではありますが、天底板は0.5mmの板厚となりますが、一部ですので強度的にも問題ありません。最初に依頼頂いたお客様はセンターにLCDを配置したため、天底板の固定ねじ位置もずらして固定箇所を新規につくります。今回はLCDをずらしていますので、固定ねじ位置はそのままで、外観上は全く分かりません。
2.第二関門
最初に同様なケース加工依頼を頂いた先のお客様はこちらの対策はしていません。しかし、部品を組み付けたり外したりを繰り返すとこの関門が分かります。
パネルの部品を外すのには、天・底板を先に外さないと、前・後パネルは取り外せない構造となっています。(天底板の下に、前・後パネルの固定ねじがある為)・・・・・・元々は側板ですから、設計思想的には特に部品を付ける様には考えられていないせいだと思います。
これが、ものすごく面倒なのです。今回の前・後パネルの他の部品を取り外すなどする場合は、底板固定でパネルへの顔出し部品は一旦底板から取り外さないと前後のパネルは取り外せません。配線した後では、手間を省くため、配線したまま底板側の部品の固定を外し、宙ぶらりん状態で底板を外すということもやらざるを得ません。(お客様はあまりここまではやらないとは思いますが、キツトですし、改造したい方もいらっしゃるでしょうし、何よりも当方の組み立ての品質が安定します。)
で、これを解決するため、今回は別の工夫で加工をしました。
天板は何も部品を付けませんので、取り外すことで、LCDの掘り込んだ穴も特に障害にはなりません。
外せば、前後のパネルの固定ねじにはすぐアクセスできますので、先の加工以外はありません。
底板にはこれを外さなくとも前・後パネルの固定ねじを外せるよう、底板にアクセス穴を加工しました。ただ、これで後パネルは水平方向に移動できますが、前パネルはLCDが引っかかってしまい。パネルを水平方向に移動できません。そこで、さらにLCDの水平方向の逃げを加工しました。結果底板に0.5mm板厚の箇所が増えました。強度は、手の感触ではほとんど変化は有りません。一部なのと、固定ねじの位置の間にあるので問題無いようです。
その他、細かな部分では、
■■ フロントパネルをフラットなデザインに仕上げ ■■
1.アクリル窓をパネルに対してフラットに埋め込み。
2.ヘッドホンジャックもパネルに埋め込み。(面取り部があるので、少し残っていますが)
3.USBコネクターは専用に加工してフラット仕上げ。
4.ほぼフラットの電源スイッチとともにフロントパネルはフラットな感じに仕上がっています。
□□ リアパネルもシンプルなデザインに仕上げ □□
1.ACインレットはパネル裏から埋め込み、表面はできるかぎりフラットに。ねじも皿ねじにしました。
2.HDMIコネクタも専用に加工してフラットにし、USBの引き込み線も通せるようにしました。
3.RCAジャック、スピーカー端子、アース端子は部品と実際の配線しやすさで無理にフラットにはしませんが、信号ラインは電気回路的にマイナス側もパネルから浮かせるようしっかり絶縁用の穴加工を施しています。(RCAジャックマイナス側はアースしても変わりありませんが、スピーカー端子はマイナス側でもアースしているとBTLアンプを破損します)
◆◆ 表示文字・記号は ◆◆
ダイヤモンドスクレーパーによる、罫書き彫刻です。
いずれも、手間の掛かる加工ですが、満足頂ける仕上がりになっています。
ケースの高さ49mmのタカチ製のOS49-32-43BBを採用しています。タカチさんでは側板とている面を前後のパネルとして使います。タカチさんの設計思想とは違うと思うが、この使い方のほうが多いと思いますが、ただ側板を前後面とすると不便な点もあり、後述する第二の関門となります。
ケース内の高さは41mmあるので、基板タイプのアンプ等でしたら特に問題になることはありません。
1.第一関門
この側板(以後、前・後パネルと表現します)に高さ43mmのLCDを組み込みます。最初はお客様のご要望でした。私も、え~~っ、となりました。お客様は干渉する部分を切り取り、天底板をワッシャで浮かせるというものでした。
前・後パネルには、下駄の歯状に上下にそれぞれリブがあり、この間にLCDの基板を納めます。この間隔(高さ)は37mmしかありません。まずリブとLCDと干渉する部分を強度を落とさない程度に削除します。それでもケース内高さの41mmにしかなりません。あと2mmかせぐ必要があります。で、リブの外側に着く板厚2mmの天底板を各1mm掘り込めば組み付きます。実際は基板と、天底板に絶縁距離が必要ですので1.5mm掘り込みます。
ということで、部分的ではありますが、天底板は0.5mmの板厚となりますが、一部ですので強度的にも問題ありません。最初に依頼頂いたお客様はセンターにLCDを配置したため、天底板の固定ねじ位置もずらして固定箇所を新規につくります。今回はLCDをずらしていますので、固定ねじ位置はそのままで、外観上は全く分かりません。
2.第二関門
最初に同様なケース加工依頼を頂いた先のお客様はこちらの対策はしていません。しかし、部品を組み付けたり外したりを繰り返すとこの関門が分かります。
パネルの部品を外すのには、天・底板を先に外さないと、前・後パネルは取り外せない構造となっています。(天底板の下に、前・後パネルの固定ねじがある為)・・・・・・元々は側板ですから、設計思想的には特に部品を付ける様には考えられていないせいだと思います。
これが、ものすごく面倒なのです。今回の前・後パネルの他の部品を取り外すなどする場合は、底板固定でパネルへの顔出し部品は一旦底板から取り外さないと前後のパネルは取り外せません。配線した後では、手間を省くため、配線したまま底板側の部品の固定を外し、宙ぶらりん状態で底板を外すということもやらざるを得ません。(お客様はあまりここまではやらないとは思いますが、キツトですし、改造したい方もいらっしゃるでしょうし、何よりも当方の組み立ての品質が安定します。)
で、これを解決するため、今回は別の工夫で加工をしました。
天板は何も部品を付けませんので、取り外すことで、LCDの掘り込んだ穴も特に障害にはなりません。
外せば、前後のパネルの固定ねじにはすぐアクセスできますので、先の加工以外はありません。
底板にはこれを外さなくとも前・後パネルの固定ねじを外せるよう、底板にアクセス穴を加工しました。ただ、これで後パネルは水平方向に移動できますが、前パネルはLCDが引っかかってしまい。パネルを水平方向に移動できません。そこで、さらにLCDの水平方向の逃げを加工しました。結果底板に0.5mm板厚の箇所が増えました。強度は、手の感触ではほとんど変化は有りません。一部なのと、固定ねじの位置の間にあるので問題無いようです。
その他、細かな部分では、
■■ フロントパネルをフラットなデザインに仕上げ ■■
1.アクリル窓をパネルに対してフラットに埋め込み。
2.ヘッドホンジャックもパネルに埋め込み。(面取り部があるので、少し残っていますが)
3.USBコネクターは専用に加工してフラット仕上げ。
4.ほぼフラットの電源スイッチとともにフロントパネルはフラットな感じに仕上がっています。
□□ リアパネルもシンプルなデザインに仕上げ □□
1.ACインレットはパネル裏から埋め込み、表面はできるかぎりフラットに。ねじも皿ねじにしました。
2.HDMIコネクタも専用に加工してフラットにし、USBの引き込み線も通せるようにしました。
3.RCAジャック、スピーカー端子、アース端子は部品と実際の配線しやすさで無理にフラットにはしませんが、信号ラインは電気回路的にマイナス側もパネルから浮かせるようしっかり絶縁用の穴加工を施しています。(RCAジャックマイナス側はアースしても変わりありませんが、スピーカー端子はマイナス側でもアースしているとBTLアンプを破損します)
◆◆ 表示文字・記号は ◆◆
ダイヤモンドスクレーパーによる、罫書き彫刻です。
いずれも、手間の掛かる加工ですが、満足頂ける仕上がりになっています。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: Raspberry Pi (Volumio) Music Player のケースづくり
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://tec-asai.com/mt/mt-tb.cgi/161
営業日>>>>>>
自身の経験より、自作アンプなどで労力を使って大変なのがパネルやシャシの加工で、仕上がりで苦労するのがパネルへの表示だと思います。マニアの方ならば、配線やアッテネータの抵抗器の半田付けは、問題なくできると思われます。苦労するその部分をお手伝いさせて頂きます。
パネルやシャシーの加工は当面平アルミパネルにだけですがも、ポンチ絵からでも設計・製図・加工します。
腕に自信のある方へは、アンプ類もキットでおわけします。
自身の経験より、自作アンプなどで労力を使って大変なのがパネルやシャシの加工で、仕上がりで苦労するのがパネルへの表示だと思います。マニアの方ならば、配線やアッテネータの抵抗器の半田付けは、問題なくできると思われます。苦労するその部分をお手伝いさせて頂きます。

コメントする